Confoundle · a reasoning trap
長さバイアス
数か月ごとに行う検査は、進行の速い病気より進行の遅い病気のほうを、はるかにたやすく見つけます。進行の遅い病気は見つけられるのを待ちながら何年もそこにとどまり、進行の速い病気は受診と受診のあいだに噴き出すからです。しかも進行の遅い病気は、誰が何をしようと見通しが良いのです。だから検診プログラムが捉える症例はおとなしいものばかりで、その人たちは経過が良く、手柄はプログラムのものになります。この手でごまかせない唯一の数字は、実際に足を運んだかどうかにかかわらず、検診を提供された全員のうちの死亡数です。
The rule
検診は、病気を公平に標本抽出しません。進行の遅い種類を優先的に捉えますが、進行の遅い種類はもともと経過が良いものでした。だから検診で見つかった症例は、検査を実際より良く見せるのです。
What it looks like
ここでは3つの効果が連れ立って働いており、この試験ではそれらを切り分けられません。進行の遅い症例が優先的に捉えられること(長さバイアス)、捉えられた人では時計が早く動き出すこと(リードタイムバイアス)、そして見つかった腫瘍のなかには害を及ぼすことのなかったものがあること(過剰診断)です。3つはいずれも診断された群を実際より良く見せますが、どれ一つとして死を先延ばしにはしません。誠実なままだった数字は、無作為に割り付けられた全員のうちの死亡数であり、それは下がりませんでした。
Why it works
同じ病気が2つの速さで訪れるところを思い描いてください。進行の遅い腫瘍は、検査なら見つけられるのに患者本人は何も感じない、という窓のなかに何年もとどまります。進行の速い腫瘍は、その窓を数週間で通り抜けます。ここで、集団を6か月ごとに調べてみましょう。あなたは進行の遅いものをほぼすべて見つけ、進行の速いものはほとんど見つけられません。速いものは、受診と受診のあいだに自ら名乗り出るからです。だから検診で見つかった症例の山にはおとなしい病気が詰まり、症状で見つかった症例の山には勢いの強い病気が詰まります。治療がまだ物語に登場すらしていない段階で、そうなっているのです。両者の経過を比べれば、検診は見事なものに映ります。この延長線上の極端な端にあるのが過剰診断です。あまりに進行が遅く、その人の生涯を通じて一度も困らせることのなかったはずの病気であり、それが見つかって治ったがんとして数えられる一方で、治療を通じて害を及ぼす以外には何もしません。備えとなるのは、リードタイムバイアスを打ち破るのと同じものです。そして、検診プログラムがあのようなやり方で評価されるのも、そのためです。誰を招くかを無作為に決め、そのうえで、招かれた全員について死亡を数えるのです。実際に足を運んだかどうかも、診断されたかどうかも問わずに。
出典
See if it fools you
This page gives the answer away. The puzzle version shows you the same figures first and asks you to commit before the reveal.
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